自動車保険は、車種(型式)別の事故実績をもとに、毎年一回見直し改定されています。
そのため、契約者と等級が同じであっても、契約する車種(型式)が異なると、保険料も異なります。
このページでは、保険料の算出で使用される「型式別料率クラス」についてご紹介します。
型式とは?
型式とは、「車種」と「モデル」別に振り分けられた英数字の番号です。
型式がわかると、「車種」と「モデル」を特定することができます。
型式は、車検証に記載されているので確認してみましょう。
車検証に「型式」という項目があるので分かりやすいですね。
「型式別料率クラス」で使用する型式はハイフン以降の英数字のみです。
例えば、「DBA-ACR50W」である場合は、「ACR50W」が型式となります。
型式別で料率がクラス分けされている
保険料の算定では、契約する車種(型式)別で算出されます。
そのため、同じ車種でも型式が異なれば保険料に差がでます。
保険料の算出する方法として、料率のクラス分けが行われています。
クラスは「1~9」の9段階でクラス分けがされています。
クラス1は保険料が一番安く、クラス9は保険料が一番高くなる基準で、型式別に算定されています。
算定は、車種(型式)別の事故実績をもとに、毎年1月に改定されています。
4つの保険でクラス分けが行われている
料率のクラス分けは、「対人賠償」・「対物賠償」・「傷害賠償」・「車両保険」の4つの保険で採用されています。
表で示すと次のような形になります。
形式別料率クラスの表
保険の種類 | 料率クラス | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
対人賠償保険 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
対物賠償保険 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
傷害保険 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
車両保険 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
例えば、対人・対物・障害・車両のすべてがクラス1の車であれば、保険料は最も安くなります。
逆に全てクラス9であれば最も高い保険料になります。
例えばフェラーリなどの高級スポーツカーは、保険料が100万円以上かかることで有名ですよね。
その理由は全てのクラスが9近くになり、最も高い保険料率で計算されるためです。
車のスペックも算定の基準になる
料率は、事故の実績をもとに計算されますが、主に次の項目を基準に算出されます。
- 車の形状
- 車の構造
- 車の装備
- 車の性能
- 主な運転用途
実際に事故が起きたとき、負傷するリスクが低い車種は保険料が安く設定されます。
また、スポーツカーなど運転用途としてスピードを出しやすい車種は総じて保険料が高くなります。
ほとんどの保険会社が料率クラスを採用
型式別料率クラスは、損害保険料率算出機構という団体が算出しています。
料率クラスは、各保険会社の判断で使用するかどうかを決められます。
ただし実際は、ほぼすべての保険会社が使用しているようです。
そのため、車種(型式)別で考えると、どこかの保険会社だけ保険料が安い・高いということはなく、均等な保険料が算出されていると言えるかもしれません。
(ただし各社で運営費などの違いがあるので、結果として保険料に差がでます。)
保険料を安くするならクラスが低い車を選ぶ
車の乗り換えをするとき、等級が引き継げるからと言って安心してはいけません。
契約者と等級が同じであっても、契約する車種によって保険料が異なります。
車を購入してみたものの、保険料が高く維持費の資金繰りで首が回らなくなっては本末転倒ですよね。
スポーツカーなどを購入しない限り、大きく料率が変化することはありませんが、安全評価の高い車を購入することで保険料を安く抑えられるかもしれません。
車を乗り換える時は、「料率クラス」について考えるのも手かと思います。
自動車保険は、保険会社によって保険料に差がでます。
補償内容やサービスも大切ですが、できるなら保険料を安く抑えたいですよね。
保険料を安くするには、自分の運転条件にマッチした保険を選んで「無駄を無くす」ことが大切です。
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