我が家は3姉妹いる5人家族。東京で賃貸暮らしをしています。
戸建てやマンションを購入しようとも考えていましたが…不動産価格が高いので手も足もでません(泣)
この先ずっと東京で消耗しながら永住すると思えないし…。この先も賃貸で気楽に暮らしたいとおもっています。
そんな我が家では、ここ最近「車中泊」にハマっています。
愛車のトヨタ・ノアに自作の2段ベットを取り付け、週末に小旅行へ出かけるのが日課です。
車中泊をして、ふと思いついたこと。
それは「キャンピングカーに住んでしまえば、家賃を支払わないで暮らせるのでは??」ということ。
キャンピングカーに住めば家賃を浮かせられる。しかも住む場所に捕らわれない『自由』な暮らしができるのでは?
そう思い立って、家族5人が「キャンピングカーで生活すること」について真剣に考えてみました。
↓憧れの大型キャンピングカーのインテリア
出典:ALL STAR
キャンピングカーで生活することのメリット
キャンピングカーで生活するメリットは主に次の3つです。
1.平日は勤務先や学校に近い場所で生活できる
私はサラリーマン。平日は片道1時間半かけて電車通勤をしています。
もしキャンピングカー生活だと、平日は会社に近い場所から徒歩で楽々通勤できます。
苦しい電車のラッシュとも無縁になり、帰宅時間も早くなるので…家族との幸せな時間も増えますね。
2.居住費を抑えられる
東京都内で戸建てを購入するとなると5千万円は必要。加えて修繕費や固定資産税もかかりますよね。
仮に35年ローンを組んだ場合、月々15万~20万円の支払いが最低必要です。
キャンピングカーは、上級クラスで2千万円ほど。
仮に20年で乗りつぶしたとして、40年間で4千万円(2台分)程度で済みます。
もちろんキャンピングカーを保有すると、駐車場代や車の維持費がかかります。
戸建てを購入してマイカーを保有しても、同じ費用がかかります。実質的に大きな差がないと思われます。
3.場所に縛られない
「休日は空気がおいしく山海がきれいな場所で過ごしたい!」
キャンピングカーであれば、仕事が終わる金曜日の夕方からすぐ都心の外へ移動ができます。
生活そのものを一式移動できるので、気軽に居住地を変えることができますね。
それに自然災害で避難が必要なときも、車ひとつで移動ができます。
大地震がいつ起きるか分からないし、経済状況も不透明…先の読めないご時世。
いざというときに「身一つ」で動けるのはとても魅力的ですね。
キャンピングカーを居住地に登録することができない!
ここで重要な事実が判明。
法律的な話になりますが法律上、キャンピングカーを居住地として指定することができないようです。(住民基本台帳法)
住民票の登録は、「建物の台帳」に基づいて登録される仕組み。
「建物の台帳」は、「住居実態のある建物」に対して台帳が作成されているので、車は対象外になるようです。
また、建物の台帳は番地の登録はできないので、例えば「〇〇駐車場の番地」で登録ができません。
住民票が登録できないと、キャンピングカーを保有するのに必要な「車検証」が申請できないのです。
居住地の住所を用意することで解決
住所を持たずにキャンピングカーで生活する方法として、親戚などの住所を「間借り」する方法があります。
住民票を親戚の住所にしておいて、郵便物の受取りや納税をそこで行う、という方法です。
その他、最近はやりのシェアハウス(月2万~3万円程度)を居住地として申請することも可能です。(ただ月数万円の出費がかるのは懐が痛いですね)
キャンピングカーで生活する場合の費用
キャンピングカーで生活する場合、主に次の費用が発生します。
1.生活費
生活費は食費や通信費などです。
生活費は自宅で生活するのと比べても、それほど差は無いでしょう。
キャンピングカーで会社の近くに住めば、交通費を削減することができます。(遠方地からの通勤ラッシュとも無縁になるので、ストレスフリーですね)
一方でお風呂は出費がかさみます。キャンピングカーに設置してあるシャワーも利用できますが、たまには大きなお風呂に入りたくなりますよね。
銭湯・温泉を利用した場合、安くて大人500円、子ども150円ほど。
我が家(大人2人、子ども3人)だと、1回につき1,450円です。仮に月20回通うとなると2万9千円になります。(けっこう高いですね…)
2.駐車場代
道の駅や高速のサービスエリアで寝泊りするのであれば実質的に無料ですが…。日常生活での利用は、立地面で現実的ではありません。
キャンピングカーを駐車するスペースを、都心で確保する必要があります。
ただし、車中泊を許可してくれる駐車場を探すのは、なかなか困難でしょう。
1日や2日ならまだしも、長期的に生活をするとなると、生活音など近隣の住民に迷惑をかけるかもしれません。それに何より不審に思われてしまいます。(笑)
2.自動車の維持費
出典:ALL STAR
自動車税や自動車保険など、車を維持するのに必要なコストです。
これはキャンピングカーに限らず、自動車を保有すれば必要となる維持費です。
ちなみに、一番生活のしやすいキャンピングカー「バスコン」を保有した場合、自動車保険料は年間10万円程度になります。
車種 | 特種用途自動車(キャンピング車) |
使用目的 | 日常・レジャー |
ノンフリート等級 | 20等級 |
記名被保険者区分 | 個人 |
運転免許証の色 | ゴールド |
運転者年齢条件 | 35才以上補償 |
運転者限定等 | 運転者本人・配偶者限定特約 |
対人賠償保険 | 無制限 |
対物賠償保険 | 無制限 (免責0万円) |
搭乗者傷害 | 特約有(入通院/2区分) |
人身傷害保険 | 3,000万円 |
車両保険 | 一般車両 1200万円(免責0-10万円) |
※保険料は上記条件の場合になります。20等級以下だと保険料も値上がりになります。
キャンピングカーで生活するときの課題
ここまでキャンピングカーで生活することの条件をご紹介しましたが、課題も多くあります。
1.水を確保する必要がある
生活をする上でキッチンやシャワー、飲料として水を確保する必要があります。
普段の生活で一人当たり約300lの水を使うと言われております。キャンピングカーの貯水タンクは、大型のもので300l。なのでで1日で1人分しか持ちません。
5人家族で生活するとなると4~5倍は必要になるので、常に水が供給できる場所、設備の確保(下水処理を含む)が必要になります。
2.電気を確保する必要がある
キャンピングカーで生活するうえで、もっとも電気を消費するのはエアコンです。涼しい季節はエアコンを使わなくても問題ありませんが、夏場の熱さは大敵です。
キャンピングカーには発電機が搭載されていますが、都心で発電機を使うと騒音で近隣の住民に迷惑をかけてしまうかもしれません。
発電機を常時使える場所を探すか、あるいは電源を常時供給してくれる場所を探す必要があります。
2.生活できる駐車場を探す必要がある
上述の水・電気を供給してくれる場所を確保すること。そして、車で生活することを近隣住民が快く承諾してくれる場所を探すこと必要があります。
また、キャンピングカーもワンボックスやキャブコンだと駐車スペースも小さく適用しやすいですが、大型のバスコンだと居住区では見つかりづらいと予想されます。
まとめ
賃貸生活から抜け出して、場所にとらわれず自由な生き方ができるキャンピングカー生活。
夢が広がる住居スタイルですが、いまの日本では法的にも設備的にも体制が十分に整っていないようです。
アメリカ合衆国では居住向けのキャンプ場があり、そこにトレーラーハウスを置いて生活する人も多くいます。
キャンピングカー生活は、一般的な住居と比べると生活し辛い反面があるのも事実。
デメリットもありますが、『自由』という大きなメリットを受けられるのは魅力的です。
…今後も前向きに検討してみたいと思います。
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