車が事故や盗難などで損害を受けた場合、車両保険を付帯していると保険が出ます。
車両保険で支払われる金額は、保険の契約時に設定した車両保険金額(協定保険価額)が上限となります。
例えば車両保険金額を100万円で設定した場合・・・修理費が150万円必要だとしても、上限の100万円しか出ません。
車両保険金額より修理費が上回ると、「全損」扱いになります。
全損になった時に、次の車を買い換えるための諸費用を補償してくれる特約があります。
それが「車両全損時諸費用特約」です。
車両全損時諸費用特約とは?
車が全損した場合は、車を修理しないで廃車にする、あるいは新車・中古車に買い替える方が大多数でしょう。
車に乗り換えるとなると、新たに車を手に入れるために諸費用が数万円~数十万円必要になります。
そこで「車両全損時諸費用特約」を付帯しておけば、全損金額とは別に諸費用が特約でまかなえるというわけです。
特約で補償される例
車両全損時諸費用特約は次のいづれかに該当している場合に補償されます。
- 車の修理費が車両保険金額を上回る場合
- 車が盗難されて1か月以上発見されない場合
- 車が修理不可能な状態の場合
特約で補償されない例
一方で次のケースでは補償の対象外となるので気を付けましょう。
- 車が故障していたことで発生した損害
- 無免許運転や飲酒運転
- 故意で車を破損させた場合
- 地震・津波・噴火による損害
特約が出ないケースは、車両保険の支払い事態が対象外になります。「車両全損時諸費用特約」は、車両保険とセットで考えたほうが良いでしょう。また、新車の再取得費用(本体価格+付属品+消費税)を補償する特約に加入し保険が出る場合は、車両全損時諸費用特約は支払われません。
車両全損時諸費用特約の補償額は?
保険会社により異なりますが、車両全損時諸費用特約の補償額は、車両保険金額の10%(上限20万~30万円)が相場ですね。
例えば車両保険金額が100万円の場合、特約では10万円が支払われる計算です。200万円だと20万円ですね。
特約の申請方法は?
車両全損時諸費用特約で支払われる諸費用は、実費ではありません。そのため、諸費用の詳細を保険会社に報告する必要はなく、1事故として報告すれば大丈夫です。
買い換えや廃車にかかる費用は?
全損した車両は、廃車にすることになります。廃車にはスクラップにする費用と登録を抹消するための事務費用がかかります。
また、新車や中古車に買い替えるとなると再取得費用が必要になるので諸費用もバカになりません。
大まかな諸費用を調べましたのでご紹介します。
廃車の諸費用
廃車にするにはおよそ次の費用がかかります。
必要な手続き | 費用 |
---|---|
解体(スクラップ) | 5,000円 |
申請手続き | 3,000円 |
搬送(自宅→業者) | 5,000円 |
搬送費用は距離や時期により差がありますが、搬送・解体・抹消手続き込みで1.3万円~2万円程度が相場です。
なお、廃車は自分で手続きをするより専門業者へ依頼したほうがお得です。
買い替えの諸費用(新車)
買い換えの場合は諸費用がグンと高くなります。以下、車両価格別の大まかな諸費用です。
車両価格 | おおよその諸費用 |
---|---|
100万円 | 約20〜30万円 |
200万円 | 約30〜40万円 |
300万円 | 約40〜50万円 |
400万円 | 約50〜65万円 |
500万円 | 約60〜70万円 |
新車へ買い替える時は、車種や購入する時期により異なりますが、おおむね車両価格の10%~20%程度になります。
車両全損時諸費用特約の上限は20万円~30万円ですので、新車だと諸経費を十分にまかなえないことになりますね。
なお、中古車であれば諸費用は10万円前後で済むので問題なく特約でまかなえるでしょう。
特約に加入したほうが良い?
車両全損時諸費用特約は、車が全損した場合にのみ支払われる特約です。
車の損害や盗難に対応した車両保険は利用頻度も多そうですが、全損してしまう確率は低いのではないかとおもいます。
特約は必ずしも加入しなくても問題はなさそうですね。ただ年間の保険料は500円~1,000円ほどなのでそれほど高い特約でもありません。
予算に余裕があれば、安心を買う意味で付帯すると良いかもしれませんね。
自動車保険は、保険会社によって保険料に差がでます。
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