知人や友人の車を運転する機会は、めったにあることではないと思います。

しかし旅行先や急な頼まれごとで他人の車を運転することがあるかもしれませんよね。

万が一、他人の車で事故を起こしてしまうと、賠償責任のトラブルになりかねません。

そんな事態に備えて「他車運転危険補償特約」があると安心です。

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他車運転危険補償特約とは?

他車運転危険補償特約とは、他人の車を臨時に運転した際に、事故の補償を受けられる特約です。

自動車保険は、契約する車の所有者(被保険者)とその家族に対して、契約車に限り事故の補償をカバーする仕組みです。

他人の車での事故補償は、その車の持ち主の保険で補償されるのが前提です。

ただし、もしも持ち主の保険の補償範囲が家族までの限定だった場合は・・・補償の対象外となってしまいます。

他車運転危険補償特約を付帯していると、臨時で借りた他人の車を契約車両とみなされます。そのため、契約車両の補償内容に応じて保険を受け取ることができます。

保険会社によっては自動で付帯している

他車運転危険補償特約は、保険会社により契約方法が異なります。

特約として個別に契約するタイプから、対人・対物賠償保険に標準で組み込まれているタイプもあります。

詳しくは契約する保険会社の約款(やっかん)を確認しましょう。

「他車」の定義

他車運転危険補償特約の「他車」とは、次の車両を指すのが一般的です。

  • 被保険者が所有する車以外の車
  • 自家用5車種
  • 被保険者が臨時で(常時ではない)運転した車

自家用5車種とは、(1)普通乗用車、(2)小型乗用車、(3)軽四乗用車、(4)小型貨物車、(5)軽四貨物車のことをいいます。

「普通免許で乗れる車」と理解すればよいでしょう。ただし自家用車限定ですので、法人車両は補償外となります。

補償を受けられるのは同一家計の家族

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特約の補償を受けられるのは、次の4つのいづれかに該当する人が対象です。

  1. 自分(被保険者)
  2. 自分の配偶者(内縁を含む)
  3. 同居している親族
  4. 同一家計で別居中の子(未婚

補償を受けられるのは自分の家族と別居中の子どもに限られます。

例えば進学のため下宿している子どもも、補償の対象になりますね。

特約で補償される範囲

他車運転危険補償特約で補償されるのは、契約している保険の補償範囲と同等になります。

具体的には次の3つです。

  • 対人賠償保険
  • 対物賠償保険
  • 車両保険

事故による器物破損や相手へケガを負わせた場合の治療費など、契約の補償範囲で保険が適用されます。

車両保険に加入していれば、自損事故による修理費も補償されます。

なお、補償される車は自分の車ではないので、「代車費用」は支払いの対象外となるのが一般的です。

保険が支払われない主な理由

他車運転危険補償特約はすべての「他車」・条件で補償が適用されるわけではありません。

支払いの対象外となる主な理由は次の通りです。

  • 臨時ではなく常時運転していた車で事故を起こした場合
  • 業務で運転し事故を起こした場合
  • 法人車両を運転し事故を起こした場合
  • 危険運転が原因で事故が起きた場合
  • 無免許・飲酒運転などの犯罪行為

危険運転や無免許などの犯罪行為は、特約に限らずすべての補償で言えることですね。

「他車」の条件は、あくまで臨時で使用した自家用車に限られます。

業務利用や法人車両は対象外となるので気を付けましょう。

特約を使うと等級が下がる

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他車運転危険補償特約で保険を使った場合、契約車両で事故を起こして保険を使った場合と同様の扱いになります。

例えば「対人賠償保険」や「対物賠償保険」を使うと3等級ダウンしますので、翌年から保険料が値上がりします。

また、「事故あり係数」が適用されますので、さらに値上がり率が高くなってしまうのでご注意を。

等級ダウンしてしまうのは残念ですが、もし知人や友人の車で事故を起こして迷惑をかけるくらいなら・・・

あとあと賠償責任でトラブルにならないためにも、保険は自己負担したほうが良さそうですね。

良好な人間関係を継続するためにも、他車運転危険補償特約は重要な保険であるといえるかもしれません。

自動車保険は、保険会社によって保険料に差がでます。
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保険料を安くするには、自分の運転条件にマッチした保険を選んで「無駄を無くす」ことが大切です。

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